「保存技術」は多様に進化してきました。塩漬け・佃煮・燻製・干物など挙げられますが、「獲れたそのままの状態」を実現させた冷凍技術が生まれたのは1800年代後半です。それでも、「美味しさ」「鮮度」には限界がありました。
そんな「美味しいものが獲れるのに、美味しい状態で消費者に届けられない」
これまで多くの生産者、特に遠隔地における生産者が抱える悩みを聞いてきました。物流課題、市場中心の販売ルート、経済的問題、後継者不足など。鮮度保持をほんの数日伸ばすことができるだけで、多くの問題に解決の光が見えます。一次産業の再生のためには、コールドチェーンの技術革新が必須です。世界に目を向けると、毎日大量の食べ物が捨てられている一方で、飢餓に苦しむ多くの人がいます。これからの技術者が真剣に取り組むべき課題です。コールドチェーンに関わる技術者として、技術革新を追求し続けます